Windows 7のXPモードが遅い場合

Windows 7でのXPモードについて検証してみた。

用意したソフトは、

  1. VB6で開発
  2. GrapeCity社製のInputManやTrue DBGridを多数使用
  3. エントリー、帳票が100を超える生産管理システム
  4. 単独ではWindows 7で動かないことを確認済み


取りあえずの延命策としてXPモードに期待してみた。

検証に利用したクライアントPCは、

  1. 2008年製の富士通製LIFEBOOK
  2. Core 2 DuoIntel VT対応デュアルコア
  3. 2GBのメモリ


そこそこのスペックなのでそれなりに動くだろうと予測。


結果、動いたけどとても遅い。。。


自宅のAMD搭載のデスクトップではサクサク動いていたXPモードが、
うって変わって反応が遅い。特に、キーボードの入力遅延がひどい。

業務用の基幹システムなので、これじゃあ実用に耐えられない。

メモリを標準の512MBから1GBに割り当てたり、
ユーザインタフェースのLunaを切ってみたりしたけど焼け石に水

で。調べてみたところ。原因とその回避策を割とあっさり発見。

http://d.hatena.ne.jp/nagasama/20091216/1260975292

使い物にならないぐらい遅いという話を聞いていたのだが、CPUの省電力モードが問題らしく、BIOS の "CPU Power Management" の設定を無効化するかレジストリを編集することで回避できることがあるらしいとのこと。最近のノートPCではデフォルトの設定でよくあるみたい。

ノートパソコン特有の問題かもね。

そんな訳で、nagasamaさんの日記にしたがって、

http://support.microsoft.com/kb/978209/ja

BIOSに指定の項目が見つからなかったので、
方法2の対策を実行。

レジストリを変更するも、プロセスがつかんでおり失敗。
再起動し、再度レジストリを編集したところ、
おお、実用的な速度にまで落ち着きました。


XPモードの検証結果。

取りあえず、動くことは確認したんだけれど、
うーん、やっぱりこれを商売としてビジネスユースに提供するのは厳しい。

  • 起動が遅い(我慢できないほどじゃない)
  • 終了が遅い(ホストのWindows 7終了のときに気を使う)
  • ウイルス対策がゲストにも必要
  • 時々落ちる、動作が安定しない(仮にも生産管理だから無謀)


取りあえず、お客様と費用とのご相談だな。